もうコロナ禍の前から海外の学費が、特に欧米の学校を中心に高騰し始めていた。
こうなれば、海外に長期留学出来ないと嘆くほか無いのだろうか?
取りあえず自分の興味のある海外の大学のHPにアクセスしてみる。
親切な大学ならば、講義で使用している教科書ばかりかシラバスまで公開している場合もある。後は某インターネット通販大手のサイトでそれらの教科書を購入するだけである。勿論その後、独学独習するのである。
交換留学で日本の大学の学費で1年間向こうに行くのも一つの手である。1年間向こうで日本語以外の言語で講義を受講して試験を受け、成績評価で自分の実力を知るのと全く行かないのでは相当違う。
20年前に比べて学費は欧米で高騰したが、インターネットの発達で国内に居ながら海外の大学の様子が分かるようにもなった。
生命科学系の学生は、国内にしろ国外にしろ、課程修了まで平均5-8年かかる博士課程に進学する際は相当緻密で念入りな将来設計と覚悟が必要である。博士号を取得出来なかった場合の可能性も充分あるのだから.......その際、生命科学系で就職があればいいが、数学や物理学や統計学も出来るようになっておくことも重要である。自分の専門の例えば、細胞生物学が専門だったら、それしか分からないというのはマズいし、或いは10年近く極めて専門性は高いが実用的でなく、社会的にいわゆる食えない分野の実験や研究を続けることのリスクをちゃんと見積もってから大学院で博士号を取得するという目標に邁進すべきである。